ITALY

PODERI BORSELLI

ポデリ・ボルセッリ

ポデリ ボルセッリ(PODERI BORSELLI)のワインとはーー

トスカーナ・モンテクッコの
恵まれた大地がもたらす
高いポテンシャルを秘めた
自然派ワイン「ヴァン・ナチュール」

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サスティナブルなビオロジック栽培で
ワイン醸造を手がける「ポデリ ボルセッリ」

イタリア・トスカーナ南部にある古代の火山、アミアータ山(Monte(モンテ) Amiata(アミアータ))。その山のふもとの小さな村モンテジョービで、農薬や化学肥料などの化学物質を一切使用せず、ワインとオリーブオイルを作る小さなオーガニック・ファーム。それが、ダヴィデ・ボルセッリ氏が農園主の「ポデリ ボルセッリ」(イタリア語で「ボルセッリ農場」という意味)です。

「ポデリ ボルセッリ」は、3ヘクタールのブドウ畑と約7,000本のオリーブを栽培する小規模な農園で、ワイン醸造所・オリーブオイル搾油所・レストランを併設しています。農園内で必要な電力は、すべて太陽光パネルやバイオマス燃料を利用した再生可能エネルギーを使用しています。

また、ワインやオリーブオイルを販売するだけでなく、農業体験や農園見学などのアグリツーリズムを通じて、多くの人にスローフードとサスティナブル(持続可能)なビオロジック栽培(有機栽培)の素晴らしさを伝えています。

ワインの醸造所とオリーブオイルの搾油所の入り口

「ポデリ ボルセッリ」訪問時に、農園で働くファミリーとともに。左から2番目が農園主のダヴィデ・ボルセッリ

農園内に設置された太陽光パネル。農園で必要な電力をまかなっています

トスカーナで、今最も注目されているワイン銘醸地
「モンテクッコ(Montecucco)」に位置するワイン畑

サンジョヴェーゼの聖地と呼ばれるトスカーナ州の中で、今最も注目されているワイン銘醸地、「モンテクッコ」。イタリアでもまだ新しく認定されたワイン銘醸地のひとつです。モンテクッコ・サンジョヴェーゼは、1998年にD.O.C.に昇格し、その後2011年にトップランクのD.O.C.G.を獲得しました。イタリアのワイン法で定められた4段階の格付けのうち、D.O.C.は上位から2番目、D.O.C.G.は最上位です。

モンテクッコは、「イタリアワインの女王」と呼ばれる、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノとモッレリーノ・ディ・スカンサーノという2つの世界的に有名なD.O.C.G.ワイン銘醸地の間に挟まれています。「ポデリ ボルセッリ」は、そのモンテクッコ内に位置していることから、この農園が生み出すワインは大きなポテンシャルを秘めていると注目されているのです。

モンテクッコはイタリア中部の上に位置し、その中に「ポデリ ボルセッリ」の農園はあります

素晴らしいヴァン・ナチュールを生み出す気候と土壌

「ポデリ ボルセッリ」の農園は、トスカーナ州南部・グロッセート県モンテジョービ村にあり、アミアータ山のふもとの緩やかな斜面に位置しています。この一帯は、イタリア語で「コンカ・ドーロ(黄金の盆地)」と称される恵まれた大地で、ブドウ栽培に最高の条件を備えています。

西のティレニア海と東のアミアータ山に挟まれ、とりわけ一日の気温変化が大きく、夏季でも日中は30℃を超えるほどの高温になるものの、朝晩はティレニア海とアミアータ山から吹く風によって10~15℃くらいまでぐっと冷え込みます。この寒暖差がブドウをゆっくりと熟成させ、ユニークで豊かなアロマとフレーバーを与えてくれるのです。

そして、農園を取り巻く地形は、なだらかな丘に囲まれたすり鉢状で、ブドウ畑に立つとまるで古代ローマの円形劇場の中にいるかのように感じられます。この地形も「ポデリ ボルセッリ」のワインにとって重要な要素です。一日を通して太陽の光をたっぷりと受け、海と山からの風が常に通り抜ける海抜450~500mの緩やかな傾斜地にあることで、水はけも良好です。

土壌は、古代の火山アミアータ山の噴火の影響を受けた火山灰質粘性土溶岩加工物やスケレートロ(砂礫岩・砂)を含み複雑性に富んだ地質で、ワインにミネラル感やアロマ、ユニークな特徴を与えてくれます。

オーガニック栽培+バイオダイナミック・メソッドで生命力あふれるブドウを育てる

「ポデリ ボルセッリ」の農園は、もともと農薬や化学肥料などを使ったことがない大地を開墾して農地にしてきました。化学物質に汚染されていない、純粋無垢なままの土壌です。その土壌をより栄養豊かに活性化するため、化学物質を一切使用せず、オーガニック栽培にバイオダイナミック農法のメソッドを取り入れた、独自の栽培法を実践しています。その中には、クローバーやカラス麦など数種類の植物をブドウ畑の中で一緒に育てて、収穫せずにそのまま土と耕して肥料にする「緑肥」があります。また、鹿などの野生動物や鳥が自由に行き交い、様々な花が生い茂り、多種多様な昆虫が棲みつく畑にすることで、土壌の微生物の多様性が複雑さを増し、その結果、ブドウの木々が摂取する栄養分も増え、生命力あふれるブドウが育つのです。

 

土地のポテンシャルとオーガニック農法が
最高のテロワールを生み出す

このように、恵まれた気候と大地の力を味方につけ、「ポデリ ボルセッリ」は、農薬・除草剤・殺虫剤・化学肥料などの化学物質を一切使用せず、土地固有の野生酵母でワイン造りをしています。ここで生み出されるヴァン・ナチュールには、豊かなテロワールを反映した、生命力あふれる味わいと複雑なアロマが生まれます。そのため、トスカーナワイン好きから熱い支持を得ているのです。

イタリアのワイン産地の格付け

イタリアでは、1963年にワイン用ぶどう果汁とワインの原産地呼称保護のための規則として 「原産地統制呼称法」(ワイン法)が制定されました。イタリアのワインは、これによって産地の格付けがなされており、最高位から順にD.O.C.G.、D.O.C.、I.G.T.、VdTの4つの等級に分類されています。

イタリアワイン法の格付け
D.O.C.G.(Denominazone di Origine Controllata e Garantita)「統制保証付原産地呼称ワイン」
D.O.C.(Denominazione di Origin Controllata)「統制原産地呼称ワイン」
I.G.T.(Indicazione Geografica Tipica)「地域特性表示ワイン」
VdT(Vino da Tavola)「テーブルワイン」

2009年にEUの新ワイン法に従ってこの格付けが変わり、D.O.C.G.とD.O.C.をまとめて「D.O.P.」と表すことになり、D.O.P.、I.G.T.、Vdtの3つの分類になりました。

EU法の新格付け
D.O.P.(Vino a Denominazione di Origine Protetta)「保護原産地呼称ワイン(=D.O.C.G.とD.O.C.)」
I.G.P.(Vino a Indicazione Geografica Protetta)「保護地理表示ワイン(=I.G.T.)」
Vino「テーブルワイン (=VdT)」

しかし、イタリアワインのラベル表示には、かつての格付けでも新しい格付けでもよいとされています。実際にイタリアでは、現在も旧格付けでの表示が主流となっています。